佐藤 格 先生(横浜労災病院 血液内科)
67th ASH Annual Meeting & Exposition 参加報告
この度、JALSG Young Investigator ASH Travel Award 2025に採択いただき、67th ASH Annual Meeting & Expositionに参加する機会を得ました。初めての国際学会への参加であり、血液学の最前線に直接触れることができた非常に有意義な経験となりましたので、以下にご報告いたします。
67th ASH Annual Meeting & Expositionは、2025年12月6日から9日にかけて米国フロリダ州オーランドにて開催されました。現地の気温は20℃前後と過ごしやすく、快適な環境のもと学会に参加することができました。会場は非常に広大で、セッション会場間の移動に時間を要する場面もありましたが、それ以上に現地参加者の多さが印象的で、全米のみならず世界各国から注目されている国際学会であることを実感しました。
現地では教育講演やポスターセッションを中心に聴講し、Plenary SessionやASH-EHA joint symposiumなどの主要セッションにも参加しました。AML領域では、米国においてZiftomenibやRevumenibが承認された経緯もあり、メニン阻害薬に対する注目度の高さが特に印象的でした。Oral Sessionでは、NPM1変異またはKMT2A遺伝子再構成を有する初発AMLに対するRevumenib+Decitabine/Cedazuridine+Venetoclaxによる経口3剤併用療法の第Ⅰ/Ⅱ相試験が報告されており、MRD陰性を含む高いCR率が示されていました。また、移植後のRevumenib維持療法により、KMT2A遺伝子再構成例においても奏効が得られている点が示されていました。さらに、再発例におけるメニン阻害薬耐性の問題や、メニン阻害薬がAML細胞側の免疫原性とT細胞側の抗腫瘍機能の双方を高めることで、GVL効果を増強する可能性が示唆されるなど、非常に興味深い内容が多く、今後も継続して注目すべき分野であると感じました。本邦においても承認が待たれる経口メチル化阻害薬やメニン阻害薬であり、今後のAML診療のさらなる発展が期待される結果でした。
ALLの教育講演では、chemotherapy-free regimenや低強度化学療法が治療の主体となりつつある現状を改めて実感し、中枢神経再発予防や高齢者における至適レジメンについても学ぶことができました。現在の本邦の診療状況から、これらの知見を直ちにそのまま適用することは難しい点もありますが、今後の治療選択を考える上で重要な示唆を得ることができました。
悪性リンパ腫や多発性骨髄腫についても注目度の高い演題が数多く発表されており、白血病領域を含めて、遺伝子変異解析に基づく発表が非常に豊富であったことから、個別化医療に向けた研究の潮流を強く感じました。
本学会への参加は、今後の臨床および研究活動に取り組む上で大きなモチベーションとなりました。このような貴重な機会を与えてくださったJALSG関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
67th ASH Annual Meeting & Expositionは、2025年12月6日から9日にかけて米国フロリダ州オーランドにて開催されました。現地の気温は20℃前後と過ごしやすく、快適な環境のもと学会に参加することができました。会場は非常に広大で、セッション会場間の移動に時間を要する場面もありましたが、それ以上に現地参加者の多さが印象的で、全米のみならず世界各国から注目されている国際学会であることを実感しました。
現地では教育講演やポスターセッションを中心に聴講し、Plenary SessionやASH-EHA joint symposiumなどの主要セッションにも参加しました。AML領域では、米国においてZiftomenibやRevumenibが承認された経緯もあり、メニン阻害薬に対する注目度の高さが特に印象的でした。Oral Sessionでは、NPM1変異またはKMT2A遺伝子再構成を有する初発AMLに対するRevumenib+Decitabine/Cedazuridine+Venetoclaxによる経口3剤併用療法の第Ⅰ/Ⅱ相試験が報告されており、MRD陰性を含む高いCR率が示されていました。また、移植後のRevumenib維持療法により、KMT2A遺伝子再構成例においても奏効が得られている点が示されていました。さらに、再発例におけるメニン阻害薬耐性の問題や、メニン阻害薬がAML細胞側の免疫原性とT細胞側の抗腫瘍機能の双方を高めることで、GVL効果を増強する可能性が示唆されるなど、非常に興味深い内容が多く、今後も継続して注目すべき分野であると感じました。本邦においても承認が待たれる経口メチル化阻害薬やメニン阻害薬であり、今後のAML診療のさらなる発展が期待される結果でした。
ALLの教育講演では、chemotherapy-free regimenや低強度化学療法が治療の主体となりつつある現状を改めて実感し、中枢神経再発予防や高齢者における至適レジメンについても学ぶことができました。現在の本邦の診療状況から、これらの知見を直ちにそのまま適用することは難しい点もありますが、今後の治療選択を考える上で重要な示唆を得ることができました。
悪性リンパ腫や多発性骨髄腫についても注目度の高い演題が数多く発表されており、白血病領域を含めて、遺伝子変異解析に基づく発表が非常に豊富であったことから、個別化医療に向けた研究の潮流を強く感じました。
本学会への参加は、今後の臨床および研究活動に取り組む上で大きなモチベーションとなりました。このような貴重な機会を与えてくださったJALSG関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
