石川 裕一 先生(名古屋大学医学部附属病院 血液内科)
ASH2025口演発表報告 名古屋大学医学部附属病院 血液内科 石川 裕一
この度、米国オーランドで開催された米国血液学会(ASH)67th Annual Meeting & Expositionにおいて、JALSG RR-FLT3-AML220研究の成果について口演発表をさせていただく、大変栄誉ある機会を頂きました。発表にあたり、本研究にご参加いただいた全国の患者さんと御家族、先生方、ならびに研究計画の立案から研究遂行に至るまでご尽力いただいた関係者の皆様に、心より深く御礼申し上げます。
オーランドは日本からの移動時間も長く、いろいろ大変ではありますが、例年通り、さまざまな分野における基礎研究、新薬開発や臨床研究に関する発表を直に聴くことができ、大変貴重な学びの機会となりました。
プレナリーセッションでは、同種移植を目指す初発AMLに対し、強力化学療法とベネトクラクス+アザシチジン(VEN+AZA)療法を無作為に割り付けて比較する第II相試験であるPARADIGM試験の中間報告が発表され、非常に興味深い結果が示されました。初回治療例と初回治療不応例を対象とする点では異なりますが、CBF-AMLおよびFLT3変異陽性例などを除いたAMLに対して、初回治療の一環として行う同種移植へのブリッジング療法としての有効性・安全性を、強力化学療法とVEN+AZA療法で比較検証するという点では、現在JALSGで進行中であるAML224-PIF試験と重なる部分があり、改めて本JALSG試験の重要性を認識いたしました。世界に向けたJALSG発のエビデンス創出につながりますよう、試験遂行に向けて皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
また、ポスターセッションにおいても、さまざまな発表を通じて多くの研究者と直接話をすることができ、改めて現地参加の意義を実感いたしました。近年は、実際に会場へ足を運ばずともバーチャルで発表を視聴することができ、大変便利な時代になったと感じます。一方で、実際に現地で参加することで、バーチャルでは得られない体験、より多くの刺激を得ることができると思います。若い先生方にとっては特に素晴らしい体験になると思いますので、ぜひともJALSG研究に積極的に参加、ASH Travel Awardに応募して現地参加をしてみてはいかがでしょうか。
