房野 絢子 先生(藤沢市民病院 血液内科)
67th ASH Annual Meeting & Exposition 参加報告
この度は,JALSG Young Investigator ASH Travel Award 2025にご選考いただき,誠にありがとうございました。今回の参加を通じ,国際学会で得られる知見の重みと,臨床への還元の重要性を改めて実感いたしましたのでご報告いたします。
12月のOrlandoの暖かさに驚きながら会場に足を踏み入れると,Orange County Convention Centerの規模,会場の活気と華やかさに圧倒されました。会期中は,終始ワクワクしながら会場内を巡りました。特に感銘を受けたのは,兼ねてより注目されていたPARADIGM試験,CLL-17試験,MajesTEC-3試験です。AMLの寛解導入療法にパラダイムシフトが起きつつあること,分子標的薬やがん免疫療法の進歩によりchemo-free therapyが治療選択肢になっていること,多発性骨髄腫においては,治癒を目指す時代に突入しつつある瞬間を目の当たりにしました。そして,世界中の血液内科医が,その目覚ましい成果に強い関心をもって耳を傾ける姿に,大きな刺激を受けました。
今回ASHに初めて参加したことで,国際学会への心理的ハードルが下がり,帰国後すぐにASHに入会しました。今後はオンライン等も活用しながら,継続的に最新知見をアップデートしていく所存です。今回は聴講が中心でしたが,先輩方のポスター発表を拝見し,「いつか自分もここで発表してみたい」と新たな目標ができました。私は血液内科医として駆け出しの身ですが,本学会を通して,血液内科領域の進歩の凄まじさに加え,その成果をすぐ目の前の患者さんに還元できることが,この領域の大きな魅力であると,改めて再認識しました。
ご支援ただきましたJALSG関係各位の皆さま,そして温かく送り出してくださった,藤沢市民病院の先生方と患者さんに,心より御礼申し上げます。今回の経験を糧に,血液内科医としてさらなる研鑽を積んで参ります。
