よりよい白血病治療のために
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蒲池 和晴 先生(佐賀大学医学部附属病院 血液・呼吸器・腫瘍内科) 

この度はJALSG Yong Investigator ASH Travel Awardを賜り、オーランドで開催された61th ASHに参加させていただきました。世界最大規模の国際血液学会を直に体感でき、最新知見のみならず、多くの刺激を得ることができ大変貴重な経験となりました。

最初に驚いたのは、その規模です。巨大な会場と会場内を行き交う人の多さ。必然と歩くスピードが速くなりました。特にPlenary sessionが行われたメインホールは、映画館を10個程連結させた様な近未来的な巨大空間であり、そのスケールに圧倒されました。演題数もかなり多く、時間設定は厳格であり、アプリなどで移動時間を含め事前に細かくスケジュール管理をしておく必要があると感じました。驚いたことに、前日の注目演題をハイライトしたNEWS DAILYという新聞が無料で配布されるという心憎いサービスがありました。

私は、AMLとMDS関連の演題を中心に拝聴しました。強力な化学療法不耐のAMLに対するazacitidineやdecitabineと新規薬剤との併用療法が一つのトピックになっていました。特に、ハイリスク症例でも良好な成績が示されたvenetoclax併用療法に抵抗性となった場合の予後は極めて不良であり、次のステップとして耐性化機序解明や他の薬剤との併用について知見が報告されていました。日本でvenetoclaxが未承認な状況で、ASHでは2,3歩先の議論をしており、そのタイムラグを実感しました。Plenary sessionでは、加齢に伴う炎症ストレス骨髄環境によるDnmt3a変異のクローン性造血の促進、CRISPR-Cas9による重症先天性好中球減少症に対する遺伝子治療、劇症型抗リン脂質抗体症候群における補体異常など興味深い内容でした。また、JALSG臨床研究の報告を拝聴させていただき大変勉強になりました。ポスターでは、自分の研究に関連した報告を中心に回り有用な情報を得ました。内気を捨て去り質問し、半分ほど聞き取れませんでしたが、何とか少しは議論できるという手応えを得ました。英語ができて当然だという対応をされるので、特にリスニングの向上が必須だと痛感しました。

中日には、JALSGの先生方とAward受賞者との食事会がありました。これまでのASHの動向や海外旅行のトラブル談など終始リラックスした雰囲気を作っていただき、楽しい時間を過ごすことができました。また、現在留学中の先輩方と再会することができたことも有意義でした。このような貴重なチャンスを設けていただいたJALSGの関係者の皆様に心から感謝申し上げます。この経験を糧とし、今後の研究、診療に精進して参ります。
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