よりよい白血病治療のために
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知っていただきたいこと

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はじめに

白血病は一世代前までは不治の病でしたが、この30年の間の治療法の急速な進歩により多くの患者さんが治癒したり長期の間病気と共存しながら、普通の日常生活を過ごすことができるようになりました。また現在も日々白血病治療の成績の向上のために、多くの施設で努力しています。白血病の患者さんが、このような治療法の進歩の恩恵をうけるためには、以下のことを知っておく必要があります。

専門施設での診断と治療

まず正確な診断が必要です。
みなさまも急性白血病、慢性白血病とか骨髄性白血病、リンパ性白血病ということばは知っておられると思いますが、この20年間で白血病の診断法も急速な進歩をとげ、分子レベルでの診断を用い、より細かい分類がなされています。そしてこの細かい分類によって、化学療法、放射線療法、分子標的療法などの治療法が違ってきます。したがって最初の診断が大変重要になります。

次に治療ですが、治療法の進歩により患者さんの治療成績が改善しましたが、この背景には多くの治療法を組み合わせていくことと、治療を強くしていくことがありました。言い換えればあなたの体が耐えられる範囲であなたのからだの中にある白血病をできるだけ抑えることができる治療法です。ここでは医療スタッフだけでなく、患者さんも有害事象(副作用)について十分な知識が必要です。

現在までの医療の進歩の恩恵を十分に受けるためには、最新の診断と治療の知識とをもった専門医のいる病院で診断と治療を受けることが勧められます。JALSGに参加している施設は血液専門医がいる施設です。

標準療法と臨床研究

上に述べましたように、白血病の治療は大変進歩しました。そして現在最も成績がよいとされている方法を標準療法と言います。しかしこの標準療法はどのようにして進歩してきたのでしょうか。

それは今までの何十年もの間、常にその時点での最良の治療すなわち標準療法と、その時代に出てきた新しい薬などを用いた新しい治療法とを比較する臨床研究を行い、その二つのうちどちらがよい治療であるが決定してきたのです。

JALSGでも1987年よりそのような臨床研究を多く積み重ねてきました
過去に行われてきた臨床研究の一覧)。
現在JALSGで行われている各臨床研究もこのように治療の進歩をめざしているものです。現在臨床研究には患者さんの人権が守られるような様々な規定が設けられています。標準療法を選ぶのか、臨床研究に参加するのかは、あなたの自由です。

JALSGについて

日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)は1987年に設立された多施設による臨床研究グループであります。国内173施設が参加しており、我が国で最大であるばかりでなく国際的にも活躍している白血病臨床研究グループであります。ここでは白血病と名のつく疾患とその近縁の病気、骨髄異型性症候群と多発性骨髄腫に対する臨床研究が行われています。悪性リンパ腫はJCOGという別のグループで行われています。
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