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早川 浩史先生(公立陶生病院血液・腫瘍内科)

SOHO2017学会報告


このたび、TexasHoustonWestin Galleria & Oaks Hotelで開催された、第5回目となるSOHOAnnual Meeting’Young Investigator Travel Grant’として参加させていただきました。このGrantでは、旅費も学会参加費も無料でポスター演題を提出させていただき、会場のWestin Galleria Hotelでの宿泊費も大幅に補助いただけるという、大変な好条件なものでした。


このAnnual Meetingでは、血液悪性腫瘍の臨床に特に重点が置かれ、毎朝7時からのBreakfast with the Expert Session(会場にはビュッフェ形式の朝食が用意され、食事をしながら聴講します)に始まり、夕方のDinner Sessionまで、日中ほぼ一列でプログラムが組まれており、さながら合宿のような非常に密度の濃い集会でした。


各セッションの演題は連続したコンセプトで組まれており、例えば2日目午前に開かれた150分間のAMLのセッションでは、最近の重要な臨床試験のUpdateから始まり、次に抗体療法やCAR-TなどNovel treatmentsに関するトピックス、ProConに分かれたDebate、応募演題の中から選ばれた2演題の口演が続き、Next Questionsという形で全体をサマライズして締めくくられるという形で、講演内容に入り込みやすく、時には会場全体に笑いも生じる一体感のある集会で、非常に刺激的な時間でした(正直に白状しますと、時差ぼけのため会場でぼうっとしてしまう事も多々ありましたが)。


 個人的に興味深かったのは、ALLCLLMMHLNHLAMLなど、ほとんどどのセッションにおいても新規抗体療法やCAR-T細胞療法やが、実臨床に近いレベルで話題に挙がっており、近い将来に治療が変化していく可能性を感じたこと。もう一つは、通常の化学療法適応とはならないvulnerable / frailな高齢者に対する治療も議論される場面があり、この分野において我が国は諸外国にも引けを取らず牽引していけるのではないかと思いました。


 最後になりましたが、今回このように素晴らしい学会に参加しポスター発表する貴重な機会を与えていただきました、大野竜三先生に深く御礼申し上げます。