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4.白血病の発生率

 わが国の白血病発生率は年々増加傾向にあり、2009年では年間人口10万人当り 6.3人
(男7.8人 、女4.9人)で、年間約7,900名が死亡しています。
男性の方が多いのは、骨髄性白血病が喫煙と関連があるために喫煙者の多い男性に多いのです。
白血病は小児から高齢者までまんべんなく発生しますが、高齢者では発生率はより高くなり、
70~74歳代では年間人口10万人当り男23.3人、女9.9人、80~84歳代では10万人当り男42.8人、
女19.9人にもなり、稀な病気とはいえないほどです。
ただし、高齢者白血病の多くは骨髄異形成症候群関連の白血病です。

  小児から青年層においては、白血病は最も発生頻度の高いがんです。
子供や若い人や働き盛りの壮年にも発生しますので、実数はそれほど多くはないのですが、
社会的には影響があるため、高齢者の病気である他のがんよりも、より注目されることになります。
青年層の死因としては、事故死に次いで第二位を占めています。
  洋の東西を問わず、かつては、メロドラマや悲劇の若きヒロイン達は結核に罹って死んでいったもの
ですが、昨今は結核の代わりに白血病が広く使われています。
また、実話を題材にした小説や映画などにも白血病が良く登場するのは、若者が罹るがんの中で
最も頻度が高いためです。

  実際、俳優の夏目雅子さん、渡辺謙さんや本田美奈子さんなどが急性骨髄性白血病に罹っています。
また、歌舞伎役者の市川團十郎さんは急性前骨髄球性白血病に罹っています。
夏目雅子さんが発病した1985年頃から白血病も化学療法で治るようになり始めていましたが、
残念ながら発病後直ぐに亡くなられました。
渡辺謙さんは1989年に発病し化学療法で完全寛解になった後、1994年に一度再発しましたが、
化学療法が再度良く効き、今は完全に治ったようで、「ラースト・サムライ」でトム・クルーズと共演して
一躍国際的にも有名になり、その後も「硫黄島からの手紙」や「沈まぬ太陽」など幾つかの映画に
出演し活躍中です。
本田美奈子さんは2005年に発病され、化学療法や臍帯血移植をしたようですが、
残念ながらお亡くなりになりました。
團十郎さんはレチノイン酸による分子標的療法でいったんはよくなりましたが、治療関連の骨髄異形成
症候群となり、妹さんから提供された骨髄移植を受けて回復し、今は現役復帰されています。

  急性白血病と慢性白血病の比は約4:1です。急性白血病の内、骨髄性とリンパ性の比は、
成人では約4:1、小児では逆に約1:4です。
わが国の年間白血病発生率が欧米の10万人当り7~8人に比較して低いのは、
慢性リンパ性白血病が極端に少ないためです。
慢性リンパ性白血病は欧米においては最も頻度の高い白血病に属し、全白血病の30%を
占めていますが、わが国では極めて稀であり、約2%を占めるにすぎません。
欧米では、慢性リンパ性白血病と慢性骨髄性白血病の比は約8:1ですが、
わが国では全く逆で約1:9です。一方、成人T細胞白血病/リンパ腫はわが国に特徴的にみられる疾患です。
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