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急性前骨髄球性白血病APL212,APL212G

試験名

急性前骨髄球性白血病に対する亜ヒ酸、GOを用いた寛解後治療
-第Ⅱ相臨床試験- JALSG APL212
研究事務局:浜松医科大学医学部第三内科 竹下 明裕

概要

16歳以上65歳未満の未治療急性前骨髄球性白血病(APL)の寛解例に対して、
地固め療法として亜ヒ酸(ATO)、ゲムツズマブ・オゾガミシン(GO)を用いた治療を行います。
これを、地固め療法が化学療法で施行された過去のJALSG APLプロトコールの
試験結果との比較を行う、第II相臨床試験です。

目的

APLでは完全寛解(CR)率、全生存率(OS) はかなり満足できるレベルに到達しましたが、
無イベント生存率(EFS)や無病生存率(DFS)は60-70%程度であり、寛解後療法を中心に改善が必要です。
しかしながら、これ以上化学療法を強化する事は治療成績をむしろ悪化させる可能性があります。

寛解後治療として、APLに対して特異性が高く、毒性が低いと考えられるATO、GOと合成レチノイドである
タミバロテン (Am80)を使用して、再発率と化学療法関連有害事象を減らすことにより、
予後を向上できるか否かを検討します。

対象

(1) 未治療のAPLとし、骨髄異形成症候群由来ないし非定型急性白血病例でないこと。
  APLは治療前のPML-RARA融合遺伝子が陽性であることより診断が確定されること。
  PML-RARA陰性例は対象とはしません。

(2) 年齢は16歳以上65歳未満とします。

(3) Performance status (ECOGの基準):0、1、2の症例を対象とします。

(4) 十分な心、肺、肝、腎機能を有すること。以下を基準にします。
    血清ビリルビン  <2.0 mg/dl
    血清クレアチニン <2.0 mg/dl
    治療前のPaO2 60mmHg以上またはSpO2 93%以上。
    胸部X線(P→A)上、心胸郭比50%以下とする。心拡大が認められた場合、
    心臓超音波検査を行い、EF≥50%であること。
    重篤な心電図異常を認めない。(ATO投与前基準による)

(5) APLであることを告知され、本プロトコ−ルによる治療法に関し、文書により同意が得られた症例。

評価項目

登録日を起点とし、非寛解、血液学的または分子生物学的再発、
そしてあらゆる原因による死亡をイベントとする3年 無イベント生存率:event free survival (EFS)。
(1) 全体(A、B、C、D群の全て)の完全寛解率 (CR率)

(2) 完全寛解例の3年、5年 無病生存率 (DFS)

(3) 全体の3年、5年 全生存率 (OS)

(4) 5年EFS

(5) 寛解導入療法の治療群別のCR、DFS、OS

(6) Grade別有害事象発現例数、発現頻度及びGrade3以上の有害事象発現頻度

(7) PML-RARAアイソフォーム、FLT3/ITD変異、CD56発現、付加的染色体の予後への影響

(8) 凝固線溶関連因子の予後への影響

(9) ゲノム解析、エクソーム解析等によるAPL分化症候群などの
  治療関連合併症の発症及び重症度に関係する遺伝子異常と遺伝子多型の同定

(10) ゲノム解析、エクソーム解析等による治療反応性に関係する遺伝子異常と遺伝子多型の同定

目標参加者数:222例
予定登録期間:2012年7月より4年間→2016.10.31 登録終了

試験名

65歳以上の急性前骨髄球性白血病に対する亜ヒ酸による地固め療法
-第Ⅱ相臨床試験- JALSG APL212G
研究事務局:浜松医科大学医学部第三内科 竹下 明裕

概要

65歳以上の未治療急性前骨髄球性白血病(APL)の寛解例に対して、
地固め療法として亜ヒ酸(ATO)を用いた治療を行います。
これを、地固め療法が化学療法で施行された
過去のJALSG APLプロトコールの結果との比較を行う第II相臨床試験です。
3年無イベント生存率(EFS)を主要評価項目とします。

目的

65歳以上の高齢者の急性前骨髄球性白血病(APL)に対し、寛解後治療において、
従来の化学療法ではなく、アジアや欧米で優れた成績が報告されているATOと再発例に
有効である合成レチノイドであるタミバロテン(Am80)にて治療することで、
化学療法関連有害事象を減らし、予後を向上できるか否かを検討します。

対象

(1) 未治療のAPLとし、骨髄異形成症候群由来ないし非定型急性白血病例でないこと。
APLは治療前のPML-RARA融合遺伝子が陽性であることより診断が確定されること。
PML-RARA陰性例は対象としません。

(2) 年齢は65歳以上。適格基準を満たし、インフォームドコンセントが得られる症例であれば、
 年齢制限は設けません。

(3) Performance status (ECOGの基準):0、1、2の症例を対象とします。

(4) 十分な心、肺、肝、腎機能を有すること。以下を基準にします。
    血清ビリルビン  <2.0 mg/dl
    血清クレアチニン <2.0 mg/dl
    治療前のPaO2 60mmHg以上またはSpO2 93%以上。
    胸部X線(P→A)上、心胸郭比50%以下とする。
    心拡大が認められた場合、心臓超音波検査を行い、EF≥50%であること。
    重篤な心電図異常を認めない。(ATO投与前基準による)

(5) APLであることを告知され、本プロトコ−ルによる治療法に関し、文書により同意が得られた症例。

評価項目

登録日を起点とし、非寛解、血液学的、分子生物学的再発、髄外再発、
そしてあらゆる原因による死亡をイベントとする3年無イベント生存率 (EFS)
(1) 全体の完全寛解率 (CR率)

(2) 完全寛解例の3年、5年 無病生存率 (DFS)

(3) 全体の3年、5年 OS

(4) 5年EFS

(5) 寛解導入療法の治療群別のCR、DFS、OS

(6) Grade別有害事象発現例数、発現頻度及びGrade3以上の有害事象発現頻度

(7) PML-RARA、FLT3、CD56、付加的染色体の予後への影響

(8) 凝固線溶関連因子の予後への影響

(9) 生活の質 (QOL)の改善

(10) ゲノム解析、エクソーム解析等によるAPL分化症候群などの
   治療関連合併症の発症及び重症度に関係する遺伝子異常と遺伝子多型の同定

(11) ゲノム解析、エクソーム解析等による治療反応性に関係する遺伝子異常と遺伝子多型の同定

目標参加者数:63例
予定登録期間:2012年7月より4年→2016.10.31 登録終了